賃貸物件がゴミ屋敷と化してしまった場合、退去時に様々なトラブルが発生することが少なくありません。大家さんや管理会社との間で、修繕費用の負担や敷金返還をめぐって深刻な問題に発展するケースも多々あります。ここでは、実際に起こりうるトラブル事例とその対策について考えてみましょう。最も多いトラブルは、原状回復費用に関するものです。通常の清掃では除去できないレベルの汚れや臭い、床や壁の損傷、水回りのカビ、害虫の発生などにより、高額な特殊清掃費用や修繕費用が請求されることがあります。例えば、ペット禁止の物件で隠れて飼育し、排泄物による汚れや臭いがひどい場合、その修繕費は莫大になります。また、ゴミを放置したことで配管が詰まったり、火災の原因になったりする事例もあります。このような損害が発生した場合、賃借人はその損害賠償責任を負うことになります。敷金が充当されるのは当然のこととして、不足分は別途請求され、支払いを拒否すれば法的措置を取られる可能性も出てきます。次に、隣人トラブルから大家さんに連絡がいき、退去勧告を受けるケースです。ゴミ屋敷は悪臭や害虫発生の原因となりやすく、これが近隣住民とのトラブルに発展することが少なくありません。何度も苦情が寄せられた場合、管理会社は他の入居者の快適な生活を守るため、賃借人に退去を求めることがあります。さらに、ゴミ屋敷状態の物件は、次の入居者を見つけにくくなるため、空室期間中の家賃損失分を請求される可能性もゼロではありません。もし、退去が決まっている賃貸物件がゴミ屋敷状態であれば、まずはできるだけ早く片付けに着手することが重要です。自分で片付けが難しい場合は、迷わず専門の清掃業者に依頼しましょう。プロの業者であれば、ゴミの撤去から特殊清掃、消臭、消毒まで一括して対応してくれます。これにより、原状回復費用を抑えられる可能性が高まります。また、管理会社との交渉の際は、決して問題を隠そうとせず、誠意を持って対応することが大切です。解決に向けて努力している姿勢を見せることで、交渉がスムーズに進むこともあります。賃貸契約書の内容を改めて確認し、自身の義務と責任を理解しておくことも重要です。退去時のトラブルは、時間も費用も精神的な負担も大きくなります。