かつて汚部屋の住人だった私が、今では必要最小限の物だけで暮らすミニマリストとして生活していると言うと、多くの人は驚きます。しかし、汚部屋を脱出するために最も必要だったのは、強靭な精神力ではなく、やる気を「育てる」という意識でした。多くの人が、やる気は蛇口をひねれば出る水のようなものだと思っていますが、実際には種から育てていく植物のようなものです。汚部屋という荒野に、どうやってやる気の種を蒔き、育てていったのか、そのプロセスを分かち合いたいと思います。まず、私は自分への厳しい批判を一切やめました。「なぜこんなに汚してしまったのか」という後悔は、やる気の芽を摘んでしまう毒にしかなりません。代わりに「今日はゴミを一つ捨てられた、素晴らしい」という小さな称賛を自分に与え続けました。この自己肯定という肥料が、やる気を大きく育てる土壌となりました。次に、私はやる気の「波」を観察することを覚えました。人間の一日には、エネルギーが高まる時間帯と、休息が必要な時間帯があります。私は自分のやる気が最も高まる午前中の十五分間だけを片付けに充て、それ以外の時間は潔く片付けのことを忘れることにしました。短時間の集中を繰り返すことで、やる気を枯渇させることなく、着実に成果を上げることができたのです。また、物が減っていく過程で得られる「余白」の美しさに注目しました。床の一部が見える、棚に隙間ができる、そんな小さな余白を愛でることで、もっとこの美しさを広げたいという自然な欲求、つまり自発的なやる気が湧いてくるようになりました。汚部屋からの脱出は、自分を律することではなく、自分を愛し、心地よい環境を自分に与えてあげる喜びを知るプロセスです。今、やる気が出なくて苦しんでいるあなたも、まずは自分に優しくすることから始めてみてください。小さなやる気の芽を大切に育てていけば、いつかあなたの部屋も、心も、驚くほど軽やかで自由な場所に変わるはずです。
汚部屋からミニマリストへ転身した女性が教えるやる気の育て方